§81. 土星の環を作成する

  土星の環のような、惑星の環だけを作成します。これはDeviantartのチュートリアルなのですが、このチュートリアルは、同心円状に模様を変換するためモーションぼかしを245度で適用しています。この操作は非力なコンピュータでは時間かかり辛いものがあります。単に惑星環の模様に相当する部分の作成なので、極座標フィルタとモーションぼかしの90度での適用で代用しています。本家のチュートリアルは、Deviantartの Planetary Rings In GIMP です。

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     惑星を追加したバリエーション画像(チュートリアルはリングの作成のみ)。

Step1-4 環の元になるパターンを彩色。

Step 1

 環の元になるパターンの作成。

    1/ 新しい画像を正方形(必須)で作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=800×800
    背景=黒

    2/ 背景レイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Ring
    背景=透明

    3/ Ringレイヤーに厚いノイズを適用します。

    フィルタ>下塗り>雲>厚いノイズ 

    設定は任意。作例では:
      乱数種=3
      詳細=1
      Xサイズ、Yサイズ=共に8.0
      乱れ=チェック

    4/ Ringレイヤーを任意の色で着色します。

     色>カラーバランス

    作例の設定は:
      中間調=チェック
      シアン/赤=30
      マゼンタ/緑=-2
      イエロー/青=-53

Step2-1 レベルを変更して鮮明に。

Step 2

 模様の鮮明化。

    1/ Ringレイヤーで、レベルを調整し模様を鮮明にします。

    任意です。入力レベルのスライダを移動させ好みの値にして決定します。

Step3-1 極座標フィルタを適用。

Step 3

 円形変形。

    1/ Ringレイヤーに極座標フィルタを適用し、円形に変形します。

    フィルタ>変形>極座標

    設定はDefaultのまま。

    【NOTE】 繋ぎ目が発生しますが、次のモーションぼかしで消滅します。

Step4-1 モーションぼかしフィルタを適用。

Step 4

 モーションぼかし。

    1/ Ringレイヤーに、モーションぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>モーションぼかし

    設定:
      ぼかしの種類=半径
      ぼかしの中心=X,Y共に400
      角度=90

Step5-1 モーションぼかしフィルタを適用。

Step 5

 ぼかし。

    1/ Ringレイヤーに、ガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=30

    【NOTE】 中央部分は、削除するので無視します。

Step6-6 不要部分の削除。

Step 6

 環の余分な部分の削除。

    1/ 背景レイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Black Ring
    背景=透明

    2/ Black Ringレイヤーを黒で塗りつぶします。

    レイヤー名=Ring
    背景=透明

    3/ Black Ringレイヤーに、極座標フィルタをDefaultで適用します。

    フィルタ>変形>極座標 

    4/ Black Ringレイヤーから選択範囲を作成します。

    Black Ringレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    5/ 選択範囲を反転させます。

    選択>選択範囲の反転

    6/ Ringレイヤーに移動し、[DEL]キーを押して、不要部分を削除します。

    7/ Black Ringレイヤーを非表示にします。

Step7-4 空隙部分を描画。

Step 7

 環の空隙部分の描画。

    1/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    2/ Ringレイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Space
    背景=透明

    3/ 環の空隙を作成します。Spaceレイヤーで、楕円選択ツールで様々な大きさで描き、その都度、ストロークのペン幅を変えて、選択範囲の境界線を黒で描画します。

    選択>選択範囲の拡大/選択範囲の縮小

    設定量は任意。

    【NOTE】 このStepで、円のサイズを変更していくときに、選択範囲の縮小を行うと便利な様に思いがちですが、この操作を何度か行うと、GIMPは選択範囲を完全な円に縮小しなくなります。そのため、画像が歪な感じになっています。新たに円を描画すると、きちんとした円になりますので、必ず、円の中央(作例では400×400の位置)から、楕円選択範囲を作成するようにします。

    4/ Spaceレイヤーで、惑星の入る部分(中央)の選択範囲を作成し、黒で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step8-3 空隙部分の存在を示すために背景の色を変更しています。

Step 8

 環の空隙の作成。

    1/ Spceレイヤーから選択範囲を作成します。

    Spceレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ Ringレイヤーをクリックした後、[Del]キーを押して、空隙部分を削除します。

    【NOTE】 わざわざ削除しなくても分からない等と思わないでください。背景に黒以外の色(とりわけ、グラデーション)を使用されると、空隙の無いことが分かります。中央に惑星を挿入すると空隙を通して惑星が見えないので、空隙が存在していないことが露骨に判明します。せっかくの空隙なのできちんと作成するようにします。

    3/ Spaceレイヤーを非表示にします。

Step9-1 遠近法の適用。

完成時レイヤー構造。

Step 9

 リアルに。

    1/ Ringレイヤーに遠近法ツールを適用します。

    完成です。

惑星を追加したバリエーション

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO